知っておきたい結納について

結婚を決意したふたりがまず考えることといえば、それぞれの家へ挨拶をすることですよね。日本では昔から「結納」という言葉がありますが、普段はなかなか調べることがないと思います。そこで今回は、挨拶を控えたおふたりのために、結納について書いてみたいと思います! まず結納をやさしく言い換えれば「両家間で正式に結婚の約束を確認する伝統的な儀式」と言えます。古くからのしきたりにそって結納金や縁起のいいものをそろえた結納品を贈るのが慣例で、地域によって違いはあるものの、女性宅で催すのが一般的。ただし最近では、式場やホテルの「結納パック」を利用するパターンも多いです。 そして、結納金を贈られた新婦側がお礼としてお返しすることを「結納返し」と言います。日常でも何かいただきものをした際にお礼をするように、結納でもお返しするのが決まりなのですね。 このような正式な結納に対して、ホテルや料亭などに両家が一同に会して結納品を取り交わすのが「略式結納」です。正式結納では仲人が両家を往復して間を取り持ちますが、略式結納では仲人を立てないパターンもあります。 ただし最近では、正式結納は堅苦しいという理由で「顔合わせ食事会」といったよりカジュアルなものが好まれています。この場合は、結納品などは用意せずに婚約指輪などの記念品を交換するケースが多いのが一般的。特に決まった流れや儀式性はなく、料亭やレストランを利用して両家の親睦を深める意味合いが強いのが特徴です。 どちらにしても、結婚式の4~6ヶ月前にとりおこなうのが多数派で、本人と両親が出席するのが一般的なようです。まずは日時と場所を決めて、料亭やホテルであれば予約をとるのが最初の一歩。そして顔合わせ食事会であれば費用分担を話しあい、婚約記念品を交換しあうかどうかを決める必要もあります。 こうして書くと大変そうにも見えますが、これも結婚への大切なステップ。幸せな生活への準備と思えば、楽しんで取り組めるかもしれませんね!