4C カット編

先日からお伝えしてきた、ダイヤモンドの4C。 今日はいよいよ最終回の4回目、カットについてです。 カットとは専門用語で訳すと「研磨」となります。 カットは4Cの評価の中で唯一、人の手が加わった後に評価対象となる区分です。 正確なプロポーション(米国宝石学会が定めた理想の形)との整合性と、仕上げの丁寧さ(表面研磨の質と、形の対称性)で決まります。 プロポーションの整合性は専用機器による自動測定で、仕上げの丁寧さは、熟練の鑑定士が10倍に拡大し、目視観察によって評価します。 カットの等級と名称は以下の通りです。 ・Excellent(エクセレント/最上) ・Very Good(ベリーグッド/とても良い) ・Good(グッド/良) ・Fair(フェア/まあまあ) ・Poor(プア/残念) しかし、ダイヤモンドのカット評価が、輝きの強弱を完全に決めるものではありません。 ダイヤモンド表面の研磨面(ファセット)の大きさと、角度の絶妙なバランスも重要です。 従ってカット評価は、研磨されたダイヤモンドの完成度の高さを示す目安と言えます。 以上がカットの概要ですが、こちらも一般の方が認識するのは難しく、熟練の鑑定士が観察して区別できる程度の差異となっています。そのため、優先順位をどう持つかによって、選ぶ基準も変わってくるかと思います。 さて、全4回に渡って紹介してきたダイヤモンドの4C、いかがだったでしょうか? かなりのジュエリー好きでない限り、婚約指輪や結婚指輪を買うとき以外、なかなかダイヤモンドの品質基準なんて調べることはないと思います。 それでも、一生に一回の大切な指輪を買う今こそ、こういった評価項目を知るのもいいのではないでしょうか。 4Cの意味を知ることで、自分の目で確かな品質のダイヤが選べるようになります。 たとえ、最上級のダイヤを買えなくても、その意味を知った上で、自分の中の優先順位と相談した上で購入するのなら、それはあなたにとって世界にひとつだけの大切なダイヤモンドリングになります。 ぜひ、4Cを理解した上で、ご自身の納得できるダイヤを探して下さいね!