鑑定書
別名ダイヤモンド・グレーディング・レポートといい、根拠となる測定・検査結果とともに、4C(カラー・クラリティー・カット・カラット)という基準に基づいて、ダイヤモンドをグレード(ランク)分けした結果のこと。ダイヤモンドにしか発行されない。通常は、写真が添付されるとともに、ダイヤモンドのサイズ(直径の最大値と最小値、テーブルからキューレットまでの深さ)やプロポーションの結果が記載されている。
鑑別書
宝石あるいは宝石に使われる素材について、各種宝石鑑別機材を用いて検査し、科学的データからその生成起源(何でできているのか)及び、種類を調べた報告書のこと。鑑定書と違い、どんな石でも発行できる。カット・研磨以外の人的手段(modification)の履歴を結果に記すこともあり、一般的に発行には5,000円程度かかる。書面には必ず発行者の名称と所在地が明記され、日本国内で発行される鑑別書には、通常写真が添付されている。
紛争ダイヤモンド
主にアフリカなど内戦地域で産出されるダイヤモンドをはじめとした宝石類のうち、紛争当事者の資金源となっているダイヤモンドのこと。内戦地域では反政府組織が資金難に直面しており、武器調達の資金源として鉱山を制圧し、採掘されたダイヤモンドを販売している。そのため、罪のない人民が苦しい採掘作業に従事されるなど非人道的なことが起きている。そこで国際社会と関係業界は、それらを取引の対象外にすることが求められている。
ルース
色々な形状にカットされた宝石のことで、まだ指輪やペンダント等の宝飾品に作られていない状態のことを言う。一言でわかりやすく言えば、「カットを施した裸石」のこと。通常、裸石に台座や枠を付けることで、装飾品のアクセサリーやいわゆるジュエリーと呼ばれる宝石類になる。加工して楽しむことはもちろん、そのままお守りとして持ち歩いている人もいる。お店により裸石を持ち込んで、ジュエリーショップで加工してもらうことも可能。