シリーズでお伝えしていた宝石効果のご紹介も今回で最終回。
フィナーレを飾るのは、キャッツアイ効果です。
キャッツアイ効果とは、宝石などに見られる光の効果の一種で、宝石表面に一条の光が現れる現象を指します。
シャトヤンシー(chatoyancy)・変彩効果(へんさいこうか)とも呼ばれます。
針状のインクルージョン(内包物)が含まれている宝石に見られる現象で、現れる光がまるで猫の目のように見えることから名付けられました。
キャッツアイ効果が見られる宝石としては、クリソベリル・キャッツアイがもっとも有名ですが、他にもトルマリンやタイガーズ・アイ・クォーツ、ベリル、オーソクレイズ・フェルドスパーなどでも見ることができます。しかし、あくまでもそれらは「キャッツアイ効果がある石」であり、真のキャッツアイという場合は、クリソベル・キャッツアイのことを呼ぶようになりました。
さて、キャッツアイ効果を持つ石は、そのほとんどが「魔よけの石」とされており、邪悪なものや悪意をもった人を寄せ付けないパワーがあると、昔から言われていました。
中でも、希少価値の高いクリソベル・キャッツアイは悪霊を退散させる力が特に強いとされ、重宝されてきました。
また、この石は猫の目のように、全て見透かすミステリアスな石として「幸運を呼ぶ石」としても大事にされ、古くからお守りとして使われてきました。「ひらめきの石」とも呼ばれて、今でもラッキーアイテムとして身につける方が多いです。
さらにクリソベル・キャッツアイは、もともと、クリソベルという石が「新たなスタート」を象徴する石だと言われていたことから、なにか新しいことを始めるとき、この石を身に付けると正しい判断力を授けてくれ、明晰な考えを示してくれると言われます。
現状を打破し、新しい一歩を踏み出す時に、大きな勇気を与えてくれるキャッツアイ。
そのミステリアスな見た目だけでなく、パワーストーンとしてもあなたの強力な味方になってくれるかもしれませんね!