前回までにお伝えしてきたように、指輪の作り方には様々なものがあります。
しかし、その中でもとりわけ最先端の製法が、「CADデザインと3Dプリンター」を使った作り方です。
CADや3Dという言葉で表現するとそれだけで「なんだか難しそうで私には無理かも・・・」という声も聞こえてきそうですが、実はそこまで難解な方法ではありません。
簡単にいえば、CADデザインと3Dプリンターを使った指輪制作とは、パソコン上でデザインを作り、それを3Dプリンターにて出力して指輪を作り出す方法です。
そもそもCADとは、建築や工業製品の現場でよく使われる、デザインのオペレーティングシステムのことです。今までは建築や工業製品のフィールドで利用されることがメインでしたが、最近ではこのシステムを使ってジュエリー設計する人がたくさんいます。
パソコンのモニター画面で360度どの方向からでも自由自在に確認でき、完成後のイメージもどんどん膨らんでいくため、基本的なパソコン操作ができる人であれば誰でもできますし、なによりその楽しさにビックリするはずです。
もちろん、幅が細すぎたり薄すぎたりすると再現できないという弱点もありますが、最近では3Dプリンターの性能も格段に上がってきているため、細かなデザインにも対応できることが多いといいます。
そして、なにより素晴らしいのは「自分でデザインを考えた指輪が、その場ですぐに3Dプリンターから出てきて、指にはめることができる」という感動です。
もちろん、デザインしたものを実際のシルバーリングとして完成させるには時間がかかりますが、アクリル製の指輪であれば3Dプリンターから出力してすぐに指につけることができます。自分でデザインから考えた指輪がすぐに形となって確認でき、実際に手にとることができる喜びはきっと想像以上のものだと思います。
パソコン上のデザイン作業も、早ければ数十分で完成する人もいるそうで、ハードルも高くはありません。
興味のある方は、ぜひ体験されてみてくださいね!