シリーズでお伝えしてきた「当店デザイナーが選ぶお気に入り宝石のご紹介」も今回で6回目。
本日は、アレキサンドライトです。
それでは最初に、基本データを記載いたします。
和名:変彩金緑石(へんさいきんりょくせき)
誕生石:6月
硬度:8.5
主な産地:インド・マダガスカル
宝石言葉:沈着・勇敢・長寿
光によって色が変わる不思議な宝石、アレキサンドライト。
アレキサンドライトは、光源により色が変わる変色特性から、二面性をもつ魅惑の宝石とされ、意味深く神秘的な宝石として、その輝きで多くの人々を魅了してきました。
最初に発見されたのはロシアのウラル山脈で、歴史的にも有名な産地です。現在はスリランカ、ブラジルなどで産出します。
ちなみに宝石名の由来は、当時のロシア皇太子(のちの皇帝アレクサンドルⅡ世)にちなんで、アレキサンドライトと命名されたそうです。
そんなアレキサンドライトですが、宝石の中では新発見の部類に入り、まだ比較的歴史の浅い宝石です。
しかし、不思議な魅力と美しさは、すぐに宝石としての価値を認められ、高い人気が出ました。現在では、鉱物コレクターにも非常に人気の宝石となっています。
また、アレキサンドライトの特徴ともなっているのが変色性で、日中の太陽光(または蛍光灯)の下では緑色の宝石、夜間のロウソク(または白熱灯)の光の下では赤色に輝くというふたつの顔をもっています。異なる光の波長で変色(カラー・チェンジ)する、非常に珍しい性質を持った宝石です。
ちなみにロシアでは「皇帝の宝石」と呼ばれているアレキサンドライトですが、宝石言葉には「高貴・誕生・光栄・出発」をはじめとして、たくさんの意味が込められています。
その神秘的な色変わりと、目を奪われるような色彩の美しさを目にした人は誰もが心奪われ、魅力を知れば知るほど、圧倒的なパワーに惹きつけられることでしょう。
ぜひアレキサンドライトの美しさを体感して、その魅力をご自身の目で確かめられることをおススメします!