当店デザイナーが選ぶお気に入り宝石のご紹介③ デマントイドガーネット
先日からお伝えしております「当店デザイナーが選ぶお気に入りの宝石」の紹介も今回で3回目。
本日は、妖艶なグリーンの輝きが美しいデマントイドガーネットを紹介させていただきます。
それでは最初に、基本データを記載いたします。
鉱物名:天然ガーネット
和名:灰鉄ばんざくろ石
誕生石:1月
硬度:6.5-7.5
主な産地:ロシア
宝石言葉:友愛・真実・勝利
デマントイドガーネットはしばしばグリーンガーネット(ツァボライト)と共に「グリーンガーネット」と呼ばれ、混同されることがありますが、ガーネットとしての種類は完全に異なります。
そのため、二つの緑色のガーネットは全く異なる個体として、明確に区別されています。
もともとデマントイドガーネットは、1855年にロシア中央部のウラル山脈にあるふたつの砂鉱床で発見され、当初はエメラルドと思われていました。そのため、専門家が詳しく検査するまでは「ウラル・エメラルド」と呼ばれ、まさにガーネットの王様として扱われていたほど美しい宝石でした。
ところで、宝石名にもなっている「デマントイド」とは、どんな意味なのでしょうか。
これはオランダ語で「ダイヤモンドのような」を意味します。
言葉の通りデマントイドガーネットは、ダイヤモンド以上と言われる分散度や高い屈折率により、カットを施すことでダイヤモンドの様な煌めきを見せ、世界中のひとを魅了する宝石です。
しかし、そのような好条件を持つデマントイドガーネットは数が限られており、内部のインクルージョン等によって、強い輝きを放つデマントイドガーネットは非常に稀な存在です。そのため、市場に出回る数も限られて価格も高価なものとなっています。
そんなデマントイドガーネットですが、その希少性と圧倒的な美しさは、「あなたと出会えたことは本当に奇跡的で素晴らしいことだ」ということを伝えるのに最適な宝石のように感じます。
ぜひ一度本物をご覧いただき、その美しさを体験してみてくださいね!