先日からご案内している宝石効果のご紹介も本日で3回目。
今回は「スター効果」をとりあげたいと思います。
スター効果とは宝石に見られる光の効果のひとつで、宝石表面に星の形をした光が現れる現象を指します。
もう少し具体的にいうと、強い光を当てることで光が反射し、宝石表面に2つ以上の交差した光筋が現れる反射効果のことです。
アステリズム効果(asterism)、星彩効果(せいさいこうか)とも呼ばれています。
名前の由来は見たままの印象で、中心から伸びた光筋が星のように見えることから名付けられたといわれています。
光を当てる角度によっても反射の光が変わり、様々な表情のスターを見ることができるため、ファンの間では根強い人気があります。
スター効果は、ルチルという針状結晶のインクルージョン(内包物)を持つ宝石を、半球形のカボションカット に加工することで出現します。
2方向のルチルが交差していると4条のスター効果が現れ、3方向の時には6条、4方向の時には12条のスター効果が現れます
この効果を見せやすい宝石としてはルビーやサファイアが有名ですが、ローズクォーツやスピネル、ガーネットなどにも現れます。
スター効果を示す宝石は「スター石」と呼ばれ、その石の持つ力や効果をさらに高めるといわれています。
スター石の中でも特に有名で人気が高いのがスターサファイアで、スター効果で見られる3本の光の筋は、それぞれ「信頼・希望・運命」を象徴すると考えられ、「運命の石」と呼ばれていました。
また、持ち主に幸運をもたらす宝石であり、悪いことを退け幸せをもたらす石として、古くからお守りのように愛されてきた宝石です。
現代でも、スターサファイアは潜在能力を引き出し、博識へと導くパワーがあるとされ、つけた人を進むべき正しい道へと導いてくれると信じられています。
このように、今も昔も自分を守ってくれるパワーストーンとしても人気のスターサファイア。
ジュエリーとしてだけではなく、お守りとして身につけるのもいいかもしれませんね!