先日からお伝えしているダイヤモンドの4C。
3回目の今日は「カラー」について紹介していきます。
カラーの評価項目は、文字通り色味についての評価です。
ダイヤモンドは、一般的に無色透明と判断出来るものほど高い評価になります。
熟練の鑑定士が観察して決めていくのですが、その無色透明度のレベルによってD~Zまでランク分けされています。
・DEF:無色透明
・GHIJ:ほぼ無色
・KLM:かすかな黄色(茶色)
・N-R:非常に薄い黄色(茶色)
・S-Z:薄い黄色(茶色)
完全に無色と観察出来るDカラーから、徐々に黄色(茶色)が濃くなるにつれ、評価はZカラーまで下がっていきます。
Dカラーはカラー評価の中で唯一、上限がありません。
Eカラー以上に無色と観察出来る全てのダイヤモンドがDカラーとなるため、A~Cといった評価は存在しないのです。
アルファベット順に評価は下降していきますが、その等級の差を一般の方が視認することは困難です
またZカラーの色味以上の濃さを観察出来ると、無色透明とは別の評価の対象となります。
無色透明とは逆に、美しく明瞭な濃さの地色に観察出来る天然ダイヤモンドのカラー等級は、D~Zの等級からは別に分けられ「ファンシーカラー」と呼ばれていて、評価が上がります。
以上が4Cのカラーについての概要ですが、実際にはJ以上であればどれもほぼ無色透明といえますし、一般の方は気づかない程度の差になっています。
そのためカラーにこだわるよりは、ダイヤの形や大きさ、もしくはリングのデザインといった部分にお金をかけ、こだわりを持って選ぶのもひとつの選択肢だと思います。
もちろん、無色透明という言葉は素敵ですし、純粋無垢をイメージさせるDランクのダイヤは素晴らしいと思います。しかし、カラー以外の項目も理解したうえで、自分が何を重要視して選ぶのか、きちんと決めてから購入するのがベストだと感じます(^^)
それでは、次回はいよいよ4Cのラスト、カット編です。
お楽しみに!